郷・ビオトープ

ビオトープ作り  ≪2015/02/15≫

 

 以前からビオトープでホタル等の飼育を行っていましたが、圃場整備に伴い埋もれてしまったので、別の場所に造成することにしました。
 現場は50年以上前は田んぼ、畑、住居があったところ。

 

 

 なんとっ!

 林の中から猪の白骨がでてきました。このあたりは、猪のねぐらだったことが伺えます。

 

 

 現在は広葉樹や針葉樹の荒れた原野になっていました。
 木を伐採して広場をつくります。

 

 次は、水路を掘ります。
 しかし、木の根やごろ石が出てきて、なかなか捗りません。
 

 ああー、しんどっ!
 腰が痛~い!

 

 

やっとこさ、水路の形ができました。

 

 しかし、このままでは水が地面に浸み込んでしまうので、赤土を捏ねて敷きつめて、水漏れを防ぎます。

 

 

 

・・・猪くんが見張っています!

「水漏れが無いようにちゃんと塗ってね!」

 

 

 このビオトープは戸山の町の少し高台にあるので絶景です。
 ここでホタルが飛び交えば絶好のスポットになります。

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☆豆知識 「ビオトープ」とは・・・

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 ちょっと前まではなかなか会話にも出てこなかった「ビオトープ」と言う言葉。今では誰もが違和感なく受け入れてくれています。
 最初は環境保全や野生生物保護に取り組んでいる専門家の人たちが使っていた言葉のようですが、最近では一般に広く言われるようになり、いろいろな意味で使われるようになりました。
 ビオトープについて多くの人が知るようになったのは良いことですが、今では意味がたいへん多様化しているようです。
 よく「ビオトープって?」と言う質問に対して、「生命:バイオ(bio)と、場所:トポス(topos)の合成語で生物の生息空間のこと」という答えを耳にします。
 では、もっと具体的にビオトープってなんだろうと考えてみましょう。
 たとえば、シオカラトンボが卵を産み、ヤゴが育つ小さな池は、シオカラトンボのビオトープといいます。
 でも、トンボは小さな池だけで一生を過ごすわけではないので、成長段階や季節ごとに様々なタイプのビオトープが必要になってきます。
 すると、ヤゴの小さな時の小さな池も、トンボになってからの生息域も全てビオトープということになってきます。
 そこで、もう少し大きく考えていくと、トンボが飛んでいく森林や湖沼、草地 河川 湿地 岩場、砂地なども、その地域に住むさまざまな生き物が地域固有の自然生態系を構築していればすべてビオトープといえるわけです。
 このように小さなビオトープから大きなビオトープまで、また、比較的自然度の低いビオトープから、自然度の高い多様なビオトープまで多くの解釈がなされるようになってきました。
 日本でも多くの自然が破壊された今、残された貴重な生物生息空間としてのビオトープを保全したり、消失したところを復元、創出することがますます重要な社会活動になってきています。
 戸山の郷中王では、農作物を作るだけでなく、自然とともに生きるために、豊かな自然を再生していくことも大切な活動だと思っています。

ビオトープのその後①・・・ ≪2015/03/08≫

 

 弥生三月となりました。
ここは、三週間前に作ったビオトープです。

暖かな日差しにきれいな水が輝いて流れています。

水辺には、どんな花が似合うでしょうか?

 

 

猪さんの頭がい骨も、水辺の変化が気になります。
どんな昆虫達がやって来るのでしょう。

そして、ここでどんなドラマが展開するのでしょうか? 楽しみです。

 

この広場に、森のようちえんのおてんとさん達が遊びに来てくれるといいですね。

そして、どんな遊びを見つけてくれるでしょうか。

わくわくする今日この頃・・・

ビオトープのその後②・・・ ≪2015/04/01≫


ビオトープは水も順調に流れ熟成期間中・・・

この後は、ホタルの幼虫を放しますが、今年はホタルが飛び交うには間に合わないかもしれません。

ビオトープからの眺め・・・ ≪2015/05/28≫

 

こちらは、ビオトープからの眺め・・・


一番手前は、田植え後の田んぼ。

右手の奥は、もう少しで収穫できる小麦畑。

その左側は、代掻き後の美しい鏡のような田んぼ。

一番奥は、代掻き前の田んぼです。

今の時期、戸山の郷は様々な姿を見せてくれます。